脳と脊髄の症状
疾患解説
-
くも膜下出血
- 動脈瘤破裂によることがほとんど
- 50歳から60歳代に多く発生し、家族歴のあるものは危険性が高い
- まれに脳血管奇形や脳腫瘍が原因になることもある
-
脳梗塞
- 脳血管が閉塞することでおこる
- 脳塞栓症・脳血栓症・アテローム性の3つに大別され、不整脈や動脈硬化などが原因となる
- 症状としては頭痛やめまい、手足の麻痺やしびれ、視野障害、言語障害など
-
脳出血
- 脳血管が破れて出血する
- 高血圧が原因であることが多いが、脳血管奇形や脳腫瘍が原因となることもある
- 症状としては頭痛やめまい、手足の麻痺やしびれ、視野障害、言語障害など
-
脳腫瘍
- 肺癌などの多臓器からの癌が原因である転移性が多い
- 原発性としては髄膜腫や神経膠腫が多い
- 症状は様々だが朝の頭痛や噴出性嘔吐、急な性格な変化・痴呆の出現など
-
慢性硬膜下血腫
- 軽微な頭部外傷後数週間から数ヶ月して歩行障害や痴呆が出現する
- 高齢者に多い
-
三叉神経痛
- 顔面の痛みが神経に沿った領域におこる
- 神経を血管が圧迫することが原因であることが多い
-
頚椎症
頚椎の骨や靭帯の経年劣化などが原因となり骨棘や椎間板が後方に突出し、脊髄や神経根が圧迫されることが原因。
症状としては頑固な後頭部痛、肩の痛み、手のしびれなどがある。多くは上半身に症状が出るが、歩行障害などの下半身症状がでることもある。 -
腰椎椎間板ヘルニア
椎体と椎体の間にあり、クッションの役割をはたしているものを椎間板と言います。この椎間板は髄核とそれを囲む線維輪でできています。
腰椎椎間板ヘルニアは線維輪に亀裂が入り、椎間板が後方に飛び出して神経を圧迫することが原因で起こります。症状は激しいまたは頑固な腰痛や下肢のしびれです。
悪い姿勢での動作や作業、喫煙などでヘルニアが起こりやすくなることが知られています。 -
脊髄腫瘍
- 稀な疾患だが腰痛や下肢のしびれで発症した場合には椎間板ヘルニアと区別がつきにくい